浮気の証拠のLINEを消されたとき、復元より先に確認しておきたい法的な線引き
署名: こはる・夫婦関係・婚活ライター
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
パートナーの浮気を疑い、LINEのやり取りを確認しようとしたら、トーク履歴がごっそり消えていた。あるいは、様子がおかしいと感じて聞いてみた直後に、既読ごと全部消えていた——そういう状態で、「消された証拠をどうにか取り戻せないか」と検索している人に向けて書いています。
結論を先に言うと、復元できるかどうかより先に整理しておきたいことがあります。「どこまでなら確認していいのか」という線引きです。ここを飛ばして復元だけを急ぐと、証拠を取り戻せたとしても、今度は自分の側が問題を抱えることになりかねません。
検索すると、復元ソフトの広告が多く出てくる
実際に検索してみると、削除されたトーク履歴を復元するための専用ソフトを紹介する記事が上位に並びます。そのうちの一つを開いて確認したところ、法的リスクに触れた記述自体はありました。「LINEのトーク履歴などを盗み見ることはプライバシーの侵害や不正アクセス禁止法に違反することがあります」「違法行為で集めた証拠は裁判で正式に認められないこともあります」という内容です。ただしそれが置かれていたのは、復元の手順を一通り説明し終えた後の、記事のかなり後半でした。
これは復元ツールそのものの是非というより、情報の届き方の問題です。「消えた証拠を取り戻す方法」を探している人ほど、法的なリスクの部分は読み飛ばしてしまいやすい構成になっています。
何が違法になり得るのか
離婚・不貞問題を扱う弁護士事務所の解説記事を確認すると、この点はかなりはっきり書かれています。
- ロックを解除して中身を見る行為: パートナーのスマートフォンのロックやパスワードを解除して、LINEやメールの中身を確認する行為は、不正アクセス禁止法に触れる可能性があるとされています。同法違反の場合、3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金という罰則が定められています(他のサイトでは「3年以下の懲役」と書かれていることがありますが、2025年6月1日の改正で懲役・禁錮は拘禁刑に一本化されました)
- スパイアプリの無断インストール: 相手に気づかれない形で監視用のアプリを無断でインストールする行為も、同様に処罰の対象になり得るとされています
- 同意のない閲覧そのもの: 仮に刑事罰までは問われなくても、相手の了承なくスマートフォンの中身を見て証拠を確保した場合、プライバシー侵害として民事上の請求を受ける可能性があるという指摘もあります
つまり、「どうやって消えたデータを取り戻すか」という技術面だけを見て動くと、入手方法そのものが後から問題にされるリスクが残るということです。
線引きはどこにあるか
ここで大事なのは、「LINEを見る=すべて違法」ではないという点です。争点になりやすいのは、ロックや認証を突破したかどうか、相手の同意があったかどうかという部分です。すでにロックがかかっていない状態でたまたま目に入ったものと、ロックを解除して意図的に確認しにいったものとでは、話が変わってきます。この境界線の細部は個々の状況によって判断が分かれるため、少しでも迷う場合は、自己判断で進めず、後述する専門家に相談してから動くことをおすすめします。
消えていても、慰謝料請求そのものが無効になるわけではない
もう一つ、確認できた重要な点があります。LINEのトーク履歴が消えてしまったとしても、それだけで慰謝料請求ができなくなるわけではない、という説明です。証拠が一つ失われても、他の材料と組み合わせて事実を立証できる場合があるとされています。
また、仮にLINEのやり取りが復元できたとしても、それ単体で強い証拠になるとは限りません。肉体関係の有無がはっきりしない曖昧な文面は、単体では証拠として弱いという指摘もあります。「復元さえできれば決着がつく」というものでもないということです。
証拠が消えた後、合法的にできること
自分でロックを解除したり、無断でアプリを入れたりせずに進められる選択肢もあります。
- 今後気づいたことを記録しておく: 帰宅時間の変化や、すでにロックがかかっていない状態で自然に目に入った範囲のものは、日付・時間とあわせてメモしておく
- 専門家に調査を依頼する: 探偵事務所は、尾行や張り込みといった合法的な手段で調査を行います。自分でロックを解除するリスクを負わずに、必要な証拠を集める方法として選択肢になります
- 今ある材料で何が言えるか、弁護士に確認する: 消えてしまった証拠を無理に取り戻そうとする前に、今手元にあるものだけでどこまで主張できるかを専門家に整理してもらう、という進め方もあります(浮気の証拠を掴んだ後、弁護士に相談するタイミングと流れにも整理しています)
焦って一線を越える前に、話を聞くだけでもいい
証拠が消えたと分かった直後は、「今すぐ何とかしなければ」という焦りが強くなりがちです。ただ、焦って自分でロックを解除しにいくより、まず専門家に今の状況を話して、合法的にできることを確認するほうが、結果的に早く前に進めます。
原一探偵事務所は24時間365日の無料相談窓口を設けていて、電話のほかメールやLINEでも受け付けています。証拠が消えてしまった状況を伝えたうえで、次にどんな手段が取れるか相談することもできます。契約するかどうかは、聞いたあとで決めれば十分です。
もし今、身の危険を感じているなら
相手からの暴力や脅しがある、あるいはその可能性がある場合は、復元や証拠集めより先に、安全の確保を優先してください。警察相談専用電話「#9110」(全国共通)や、内閣府の「DV相談+」0120-279-889(24時間・電話/チャット対応)では、こうした状況の相談ができます。
→ 証拠を掴む前の初期段階を整理したい場合は夫の浮気の予兆に気づいた時、証拠を掴む前にやるべきことを、証拠を相手に否定されて揉めている場合は不貞の証拠があるのに、相手に否定されて揉めている時に見直すべきこともあわせて参考にしてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の事案に対する法的な助言ではありません。実際の判断は弁護士にご確認ください。
コメント
コメントを投稿